50代の税理士は転職できる?転職で失敗しない7つのポイント!

50代の税理士は転職できる?転職で失敗しない7つのポイント!

「50代だけど、転職して新しいところでチャレンジしたい」

「現在の仕事や職場に不満があるが、50代でも転職できるか不安でなかなか勇気が出ない」

上記のように、50代で長年同じ職場で働いてきたからこそ、不安を感じる方も多いのではないでしょうか。

「転職35歳限界説」などの噂が頭をよぎり、50代の転職に対してマイナスなイメージを持ってしまい、行動に移しにくくなってしまうものです。

しかし、ポイントをしっかりと押さえれば、50代の税理士でも転職が可能です。

実際「転職35歳限界説」は、終身雇用や年功序列が取り入れられていた時代に言われていたことで、現在は50代の転職者の割合が増加傾向にあります。

本記事では、実際に私が税理士法人で勤務していた経験を踏まえて、50代の税理士の転職について解説していきます。

50代の転職で押さえるポイントや、50代税理士のキャリアパスについて詳しくまとめたので、転職に対して不安を感じている方や、転職活動の進め方が分からない方は、ぜひ最後までご覧ください。

目次

50代税理士は転職できるのか

50代税理士は転職できるのか

日本人の平均寿命が延び、人生100年時代と言われるようになったため、50代税理士でもこれまでの経験を活かして転職することが可能です。

特に、専門的な知識を必要とする税理士業界では、年齢よりも経験や知識、実績などが重要視されます。

私が勤めていた税理士法人でも、50代の税理士が勤務していました。

さらに、コロナ禍でフリーランスとして働く人や、副業を始める人が増えたことにより、確定申告の対象者が増え、税理士を求める人も増えました。

上記の理由から、50代税理士は転職市場で求められていると言えるでしょう。

他にも、以下のような理由から50代税理士の市場価値が高まっています。

税理士業界が高齢化している

もともと、税理士業界の平均年齢は高い傾向にありました。

さらに、税理士試験の免除制度には、税務署での勤務経験があり、長年税務署で勤務していた人が、退職後に税理士として働くこともあるため、税理士の平均年齢が高くなっています。

税理士業界の高齢化によって、50代の税理士でも年齢による制限がなく、転職が可能となります。

税理士業界が人手不足である

近年、税理士を目指して税理士試験を受ける人が少なくなっています。

しかし、フリーランスや副業を始める人が増え、税理士の需要が高まっているため、供給が追い付いていないのが現状です。

さらに、少子高齢化により「税理士業界は高齢化しているが、後継者がいない」という問題も発生しています。

私が勤めていた税理士法人でも、会社を引き継いでくれる税理士がいないため、自分の子供に継がせる方向で進めていました。

税理士業界の人手不足により、事務所を閉めることなく代わりに続けてくれる税理士を求めているのです。

年齢よりスキルが重視される業界である

税理士には、「税務署類の作成」「税務代理」「税務相談」の3つが独占業務として認められています。

上記の業務は、税理士の資格を持っている人に認められており、税法の知識がないと難しいため、高いスキルが求められる仕事です。

50代税理士の場合は、年齢よりもこれまでの経験や豊富な知識を高く評価されるため、市場価値が高いと言えます。

50代税理士の転職で失敗しない7つのポイント

50代税理士の転職で失敗しない7つのポイント

50代の税理士でも市場価値が高いことが判明しましたが、実際にこれから転職をする際に失敗しないために7つのポイントをまとめました。

転職後の年収アップや、より良い労働環境を目指すために、以下のポイントを意識しながら転職活動を行いましょう。

転職の目的を明確にする

転職の目的を明確にすることは、税理士業界だけでなく、どの業界でも必要です。

転職の目的や軸が不明瞭な状態で転職活動を進めても、転職後に想像していた働き方と違うと感じてしまう可能性があるためです。

「なぜ転職をするのか」「転職によってどのようなキャリアを築いていきたいのか」などを明確にして、ミスマッチを防ぎましょう。

学び続ける姿勢を見せる

税理士の資格を取り、知識だけでなく経験も豊富な50代税理士でも、学び続ける姿勢が大切です。

学び続けることで、新しい知識を身に付けたり、自分の市場価値を高めたりすることができます。

学び続ける姿勢を見せることで、信頼関係を築くことにもつながります。

また、積極的に学んでいくことで自信にもつながるため、自己肯定感を高く持つことができるでしょう。

謙虚であることを心がける

謙虚であることは、良好な人間関係を築くために必要です。

また、謙虚な人は、他の人から信頼・尊敬されます。

長い経験や豊富な知識があると謙虚さがなくなってきてしまうものですが、人の話をよく聞き、若い人のサポートをするなど、謙虚であり続けることが大切です。

面接の際にも、謙虚な姿勢を見せることで、採用側に良い印象を与えられるでしょう。

会社文化の相性を確認する

会社文化の相性が合わないと、仕事をしていくうちにストレスが溜まったり、不満が出てきたりします。

モチベーションの低下により、短期で離職となってしまう恐れもあるので、事前に会社文化の相性を確認することが重要です。

特に、50代で長期的なキャリア形成を考えている場合は、応募する会社でキャリア形成が見込めるのかしっかりと判断しましょう。

自分の実務経験・スキルを活かせる求人に応募する

自分の実務経験やスキルを活かせる求人に応募することで、仕事に対するやりがいを感じることができます。

50代の税理士が転職で最もアピールできる部分は、長い経験と豊富な知識です。

自分の強みを存分に発揮できる環境がある求人に応募することで、50代でも若い世代の人たちに引けを取らずに働けます。

ITリテラシーを高める

最近では、手書きの仕訳や申告書を廃止して、クラウド会計ソフトや電子申告を取り入れる税理士事務所も増えてきました。

人手不足や、1人1人の負担を軽減する目的で自動システムの導入を進めているため、対応できるように、ITリテラシーを高める必要があります。

転職エージェントを利用する

専門の転職エージェントを利用することで、以下の3つのメリットがあります。

1つ目は、ネットでは非公開の求人も取り扱っているため、より多くの求人を見ることができる点です。

また、転職エージェントは、企業と直接契約しているため、業務内容や職場環境などの詳しい情報も入手できます。

2つ目は、面接対策や履歴書などの書類を添削してもらえる点です。

利用する転職エージェントにもよりますが、ほとんどの転職エージェントで面接対策や書類添削をしてもらえるため、しっかりと準備をして転職活動を進められます。

さらに、面接日の設定や条件の交渉までしてくれる転職エージェントもあるので、サービス内容を確認して、利用する転職エージェントを決めましょう。

3つ目は、自分に合った企業が分かる点です。

転職活動を進める前に、担当のアドバイザーがヒアリングを行い、自己分析をしてくれるため、自分に合った求人が見つかりやすくなります。

上記の点から、今後のキャリアを考えながら効率的に転職を進める場合は、転職エージェントを利用するのが良いと言えます。

50代税理士の転職で失敗するケース

50代税理士の転職で失敗するケース

ここからは、50代税理士が転職で失敗するケースについて解説していきます。
転職を成功させるために、下記のようなケースに陥ることがないよう注意しましょう。

ITツールが活用できない

税理士業界では、1人1人の負担を軽減させることや、ミスを防ぎながら効率的に業務を進めることを目的に、ITツールの活用を進めています。

実際に私が勤めていた税理士法人では、クラウド会計ソフトや電子申告を取り入れていました。

しかし、上記のツールに苦手意識があり活用できず、効率面や正確性に欠けてしまうため、結果として業務内容が限られてしまった50代の社員がいました。

特に、最終確認を行い申告をする税理士は、ITツールやデジタル化に対応するスキルが必要です。

柔軟性・協調性がない

50代の転職で、採用側は「新しい環境で柔軟に対応できるか」という部分に懸念を抱きます。

さらに面接では採用後、協調性を持って従業員と上手く仕事ができるかどうかを見極めています。

面接では柔軟性や協調性をアピールし、採用側の不安をなくしていきましょう。

年収や待遇だけで選んでしまう

50代税理士の市場価値は高いですが、年収や待遇を求めすぎると採用側からの印象が悪くなってしまいます。

高い年収や良い待遇を求める場合には、これまでの実績やこれから貢献できることを具体的に示しましょう。

50代の転職で年収アップは可能?

50代の転職で年収アップは可能です。

個人で経営している税理士事務所の場合は難しいですが、大手の税理士法人であれば50代の年収アップも見込めます。

また、これまでの経験や知識を活かして、経営コンサルタントとして一般企業に勤めれば、付加価値の高い人材として評価してもらえるため、年収アップにつながるでしょう。

50代税理士のキャリアパス

50代税理士のキャリアパス

50代税理士の具体的なキャリアパスにはどのようなものがあるのでしょうか。

以下では、2つのパターンについて解説しています。

ぜひ、今後のキャリアの参考にしてください。

大手税理士事務所から中小税理士事務所へ

まず1つ目は、大手の税理士法人から中小の税理士事務所へ転職するパターンです。

大手の税理士法人では、なかなか自分の裁量で仕事を進めることが難しいですが、地方などの中小税理士事務所であれば、裁量をもって仕事ができます。

新しいことにチャレンジしながらスキルアップを目指す人におすすめです。

会計事務所から、一般企業の経理へ

2つ目は、税理士の資格を活かして、一般企業の経理として勤務するパターンです。

経理業務に簿記の資格は必須ではありませんが、簿記や税法の知識は必要不可欠のため、税理士の資格を持っていることで、一般企業からは経理のポジションで求められる人材となります。

まとめ

50代の転職は厳しいというイメージがありますが、ポイントをしっかりと押さえ、自身の強みをアピールすれば、転職は可能です。

税理士の資格があり、これまでの経験やスキルを積極的に伝えることで、転職を成功へと導きます。

年収アップや良い待遇を求めるなら、転職エージェントを利用し、自己分析をしながら効率的に転職活動を進めましょう。

目次