定年後の不安を解消!長く続けられる仕事の選び方と準備の完全ガイド

「人生100年時代」の言葉どおり、元気に働く高齢世代を身近なところで見かけるようになりました。
「自分の定年後の生活はどうなるのだろう?」
「定年後も働いたほうが良いのだろうか?仕事は見つかるのだろうか?」
ふと、このようなモヤモヤを感じる方もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事では以下の話題について、基本的な情報から具体的に紹介します。
- 定年後の仕事の現状!60歳を超えても働く方は多い
- 定年のない仕事を選ぶためのポイント
- 定年後から始められるおすすめの仕事7選
- 定年後の仕事を見つける方法
- 定年後の仕事に向けて後悔しない為にできる準備
定年後の仕事の選び方と準備について、イメージをはじめてみましょう。
定年後の仕事の現状!60歳を超えても働く方は多い

定年後の仕事の現状を、以下2つの視点から見てみましょう。
- 高齢者の就業率は年々増加している
- 企業側の受け入れも加速している
定年後に働く方・受け入れる企業、双方が増えています。
高齢者の就業率は年々増加している
「定年後も仕事をしたい」と考える方は増え続けています。
2021年時点で、65歳以上の就業者数は過去最多の909万人です。2004年から18年連続で増加しています。
加えて、高齢者の就業率も増加しています。男性の6割以上、女性の4割以上が、何らかの形で働いています。
この記事を読んでいる方も、以下に思い当たる理由はないでしょうか。
- 退職金・年金のほかにも、一定の収入を得たい
- 年金の繰り下げ受給のために働きたい
- 規則正しい生活・健康維持のために働きたい
- 仕事を通して、やりがいや達成感を感じたい
- 仕事によって、人や社会とつながれる
定年後も仕事を続けることで、収入のゆとりはもちろん、心身ともに豊かな老後の生活も見えてきます。
企業側の受け入れも加速している
実際に企業側の受け入れも加速しています。
2021年に「高年齢者雇用安定法」が改正され、定年後も従業員の希望があれば、65歳までの雇用継続が可能になりました。さらに、70歳までの就業確保も企業の努力義務です。
実際に66歳以上が働ける企業は33.4%、70歳以上が働ける企業は31.5%との調査結果もあります。
参照:令和2年「高年齢者の雇用状況」集計結果を公表します|厚生労働省
企業が定年後の方を受け入れるのは、以下のようなメリットがあるからです。
- 短時間の労力が欲しいときに助かる
- 周辺業務を担ってもらえて本業に専念でき、事業パフォーマンスが上がる
定年後も仕事を続けたい方と、受け入れる企業の双方にメリットが生まれています。
定年のない仕事を選ぶためのポイント

定年後の仕事を選ぶには、3つのポイントがあります。
- 譲れない条件を明確にする
- 需要のある職種や業界を見極める
- 稼ぐべき金額を明らかにする
ご自身の状況を把握してみましょう。
譲れない条件を明確にする
まずはご自身が働く目的から、譲れない条件を明確にしましょう。
定年退職は、まったく新しいスタートです。自身の体力や家族の健康を考える必要がありますし、現役時代とは待遇面も変わります。
仕事に求める条件を以下のように整理してみましょう。
- 家族の介護と両立するなら、勤務地や拘束時間
- 自分の健康状態に不安があるなら、仕事内容に無理がないか
- やりがいや生きがい第一なら、仕事内容にどれだけ魅力を感じるか
- 安定した収入を得たいなら、給料や時給
譲れない条件がはっきりすれば、働くモチベーションにもつながります。譲れる条件も見えて、仕事選びがスムーズになるでしょう。
需要のある職種や業界を見極める
次に、需要のある職種や業界を見極めましょう。
短時間の労力が欲しい・周辺業務を担ってほしいなど、定年後の方が歓迎される職種や業界であれば再就職もスムーズです、
以下のように、短期間・短時間であっても十分に役割が発揮できる職種や業界に需要があります。
- 年齢・経験不問の求人が多い警備・清掃など
- シニアでも活躍できるドライバー・介護スタッフ・保育スタッフなど
これまでの経験や雇用形態にとらわれずにチャレンジしてみましょう。
稼ぐべき金額を明らかにする
定年後の生活に必要となる金額は、各家庭ごとに差があります。
定年退職後の収支を確認して、稼ぐべき金額を明らかにしましょう。
- 今後の収入(年金など)がいくらになるのか
- 支出(食費、住居費、光熱費、交通費、交際費など)がいくらになるのか
- 定年を機に支出の見直しができないか(子どもが独立した後であれば、小さな家に引っ越して住居費を減らすなど)
収支の不足がわかれば、仕事で稼ぐべき金額と、具体的な仕事のイメージが明らかになります。
- 例)収支の不足が月5万円
- 時給1,000円のアルバイトを1日5時間×月10日間が目安
- さらに稼げるなら、お小遣いを増やしたり、貯金に回したりできそう
稼ぐべき金額が具体的な数字でわかれば、仕事時間や時給などの目安もはっきりします。
定年後から始められるおすすめの仕事7選

定年後から始められるおすすめの仕事は、以下の7つです。
- マンション管理人
- 介護職
- 警備・清掃
- 倉庫内の軽作業
- 事務職
- 清掃員
- ドライバー
ご自身に向いているかを確認してみましょう。
マンション管理人
マンション敷地内の清掃や巡回・設備の点検・管理組合の補助などが主な業務です。
管理員室で座っての業務が多く、清掃や巡回などで適度に身体を動かす機会があるものの、重労働ではありません。特別な資格がなくても応募が可能です。
住人や来客者とのコミュニケーションは必須です。時にはトラブルの仲介もあります。人とコミュニケーションを取りながら、ゆったり仕事をしたい方に向いています。
介護職
高齢者施設などで利用者のお世話にあたります。資格がない場合、部屋の掃除や洗濯・食事の片付け・事務作業など、介護士の補助が中心です。
「初任者研修」の資格を取得すると、利用者の身体に触れる食事や入浴の介助など、業務内容が広がります。
人手不足のため、未経験者・無資格者でも歓迎されます。就職・再就職ともにしやすい環境です。
資格の取得で給与がアップするので、長期的に働きたい方に向いています。
勤務時間や休日が思うように調整できない場合や、深夜など勤務時間が不規則なこともあります。
警備・清掃

病院や商業施設・オフィスビルなどの安全を守るため、交通整備や巡回・防犯カメラの監視などにあたります。
決まった業務が多く、特別なスキルは不要です。年齢制限のない求人が多く、人手不足のため、採用されやすい傾向があります。シフト制も多く、勤務時間はある程度自由に組み立てられます。
立ち仕事が多いため、体力に自信のある方に向いています。
倉庫内の軽作業
ピッキングや仕分け・梱包・検品・シール貼りといった作業が中心の業務です。
派遣や単発、短期の求人が多く、プライベート優先で働きたい方に向いています。
また、軽い作業で力仕事が少ないため、体力面に不安がある方にもおすすめです。
長時間の作業が苦にならない方、単純作業が好きな方に向いています。
給与は低めのため、アルバイト感覚で1日数時間の勤務が良い方におすすめです。
事務職
データ入力や書類作成・管理、伝票処理、受付業務などのデスクワークが中心です。
座ってできる業務のため、体力に自信がなくなった人でも続けやすいのがメリットです。
基本的なパソコンスキルや、オフィスワークの経験があると有利です。経理の場合、簿記の知識を問われることもあります。
人気が高い反面、求人数は少ないので、採用倍率が非常に高くなります。
清掃員
会社や店舗・学校・ホテルや病院といった様々な施設で、清掃やゴミ回収などを行います。
業務用の機械を使わない作業であれば、家事のスキルなどを活かして未経験でも十分に対応できます。
業務時間が施設の終業後・閉店後の場合、勤務時間が不規則になりがちです。担当する清掃場所によっては、範囲が広く時間がかかることもあります。
綺麗好きで、体力に自信がある方に向いています。
ドライバー
タクシードライバーが代表的です。金銭を得て客を運送するため「普通自動車二種免許」の取得が必要です。
また、安全第一の仕事ですので、健康状態や視力に自信があることが前提です。
法的に年齢制限がないことから、高齢のドライバーも活躍しています。研修制度が整っている会社が多く、未経験でも始めやすい仕事です。
給与は歩合制が多く、要領をつかめれば自身の頑張り次第で稼げます。その分不規則な生活形態になる場合もあり、健康面に注意が必要です。
定年後の仕事を見つける方法

定年後に新たな仕事を見つける、代表的な5つの方法を紹介します。
- 人材紹介サービス
- シニア向け求人サイト
- ハローワーク
- シルバー人材センター
- 知人からの紹介
自分に合いそうな仕事探しの方法を考えてみましょう。
人材紹介サービス
紹介エージェントを利用して、転職を斡旋(あっせん)してもらう方法です。
履歴書や職務経歴書を書く必要があり、キャリアの棚卸しができます。自分の売りを明確にできるのもメリットです。
年齢がハードルにならないよう、60歳以上の紹介を扱っている会社の利用がおすすめです。
シニア向け求人サイト
最近はシニア向けの求人サイトも増えてきました。
職種・勤務地・給与など条件を絞って求人を探せます。希望条件を登録しておけば、新着求人のお知らせも受け取れます。
通年募集から日雇いまで、さまざまな求人が掲載されています。まずはどのような求人があるのか情報収集をするのにもおすすめです。
まずはアルバイト感覚で、気軽に応募できる日雇いの仕事から始める人もいます。

ハローワーク
職業紹介や相談・就職サポートなどを行っている機関で、全国各地に設置されています。
地元の仕事を探す利用者・地元採用したい企業双方が利用するため、地域に根付いた求人を探すのに向いています。
全国300箇所のハローワークには60歳以上の方を対象とした「生涯現役支援窓口」もあります。
シルバー人材センター
全国の市町村に設置されている、定年退職したシニア世代の就業サポートをする団体です。
年会費が必要ですが、単発や委託の仕事を紹介してもらえます。
支払いは給与ではなく、「配分金」の形式です。
施設管理・屋内外の清掃・育児支援など作業系の仕事が多く、一般事務や講師などのデスクワーク系は少数です。
高収入よりも、地域貢献や生きがいを求める人に向いています。

知人からの紹介
自分の経験や得意なこと、やりたいことを知っている人の紹介であれば、自分に合う仕事が見つかる確率も高くなります。
仕事内容などを詳しく聞けて、待遇面や業務面の相談もしやすいため、ミスマッチが少なくなるでしょう。定年前から人脈を広げておくことがコツです。
一方でトラブルがあったときや、早期に辞めてしまうときなどは、知人の顔を立てることも必要になり、注意が必要です。
定年後の仕事に向けて後悔しない為にできる準備

現役のうちから、定年後に向けてできる準備を4つご紹介します。
- 再雇用か再就職かを決める
- 定年後に生かせる資格やスキルを身に付ける
- 定年前から仕事を探す
- 人脈やネットワークを広げる
具体的に動き出すことで、定年後の仕事が確実なものになるはずです。
再雇用か再就職かを決める
定年後に働き続けるには、「再雇用」「再就職」の選択から考えましょう。
- 現職の会社に続けて勤める「再雇用」
- 新しい会社に転職する「再就職」
「再雇用」は、慣れた職場で働けて、転職活動の必要がありません。
ただし、定年までとは雇用形態が変わるため、以下の変化があります。
- かつての部下が上司になることもある
- 仕事内容は変わらないが減給になる
- 上記の変化に自分の気持ちがついていかなくなる場合もある
再雇用の期間を、副業やボランティア・人脈づくりなど退職後に向けた準備と並行する人もいます。
「再就職」は、完全に新たな環境で、新たな仕事への挑戦になります。
以下の状況が起こる可能性を押さえておきましょう。
- 希望に合う仕事が見つからない場合がある
- 転職活動でなかなか内定が出ない場合がある
再就職を目指す場合、求人を探す主な手段は、人材紹介サービスやシニア向け求人サイトなどがあります。

定年後に生かせる資格やスキルを身に付ける
資格やスキルは、定年後に目指す仕事に合わせて取得を計画しましょう。
コツは先に希望職種を決めて、必要な資格・給与アップにつながる資格を取得する方法です。
以下のような職種と資格の組み合わせ例があります。
- タクシー運転手として再就職を目指す → 第二種運転免許
- マンションの管理人として再就職を目指す → マンション管理士
- 士業で独立する → 行政書士など
- コンサルティングで独立する → 中小企業診断士など
やみくもに資格を取得するのは要注意です。目的に合わせて、再就職・独立に役立つかを見極めながら準備を進めましょう。
定年前から仕事を探す
気になる仕事には、定年前から目星を付けておきましょう。
「自分に合う仕事はあるのだろうか」と悩んでいるうちに数年経ってしまい、気がつけば定年を迎えてしまったケースもあります。
定年前からできることは、意外と多いものです。
- 人材紹介サービスに登録し、エージェントからの意見を聞いてみる
- 定年後に働きたい職場や業種に、高齢者の雇用枠があるか情報収集しておく
うまくいかない事があっても、行動していれば次に移れます。
人脈やネットワークを広げる
人脈やネットワークを広げれば、仕事の紹介などのチャンスも広がります。
まずは身近なコミュニティに、試しに参加してみましょう。
- 趣味のサークル
- ボランティア活動
- 学びの講座
- 地域活動
- セミナーや講座
情報交換だけでも、役立つことがあるかもしれません。合わないコミュニティとは距離を置けば良いので、気負わずに顔を出して見るのがコツです。
まとめ

この記事では定年後の仕事の選び方と準備について、具体的に紹介してきました。
定年後に働く方・受け入れる企業、双方が増えています。
定年後の仕事を考えるには、譲れない条件・需要のある職種や業界・稼ぐべき金額を明らかにすることがスタートです。
そこから、定年後から始められる仕事をイメージし、定年後の仕事を見つける方法・定年後の仕事に向けてできる準備について、行動に移していきます。
「定年後の生活や仕事を考えてみよう」「定年後の仕事が見つかるように動き出してみよう」と思ったら、ぜひこの記事のノウハウを役立ててください。
