【体験談】業績不振で2回もリストラ!51歳と58歳の転職ストーリー!

今回は50代になり、2回転職を成功されたBさんにインタビューをしました。
業績不振やコロナ倒産などで望まない転職を余儀なくされてから、ご自身の力で異業界へ転職。特に2回目の転職においては資格をとって正社員に登用されるなど、これから定年に向けてセカンドキャリアを考えている方にとって必見です!

これまでのご経歴を教えていただけますでしょうか

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大学を新卒で卒業後、大手流通チェーンに就職しました。食品スーパー店舗の主任を経て本社勤務になり、広告・販売促進の担当となりました。その経験を活かして広告代理店に転職してキャリアを積み、更に挑戦するために大手冠婚葬祭式場に再度転職し、マーケティング部門の課長として勤めました。

51歳の時に、業績不振による人員整理に伴い(退職後に倒産しました)大手レストランへ転職し、団体企業向け営業職(部長職)とレストラン総支配人(主に人事管理)をつとめました。

残念ながらこちらの大手レストランも新型コロナで廃業となり、58歳にして再就職を余儀なくされ、58歳で異業種の設備管理会社に転職しました。


50代からの転職は、2回とも自ら望んだものではありませんでした。

51歳での転職活動はどのようにされてましたか?

51歳の転職は、それまで勤務していた冠婚葬祭会社の業績不良による人員整理が理由でした。勤務していた会社より早期退職の勧奨があり、在職をしながら転職活動をスタートしています。

複数のインターネット系の転職サイトおよび転職エージェントに登録し、当初はそれほど苦労せずに転職できると考えていました。

転職エージェントの場合は対応は2種類、とりあえずエージェントでの面接があり照会できる案件待ちになる場合と、「今すぐご紹介できる案件はございません。」ということで照会すらされない場合、結局エージェント経由での案件は見つけられませんでした。

インターネットの転職サイトは、当時は「リクルートの転職サイト」もしくは「en転職」が大手で、この2サイトに絞ってできるだけ多く応募をするように心がけました。

応募に対する反応は、おおよそ次のような状況でした。

①応募に対して履歴書、職務経歴書の提出依頼がある:約10%

②書類提出後、面接に進める:約30%

なので、30件応募すれば3件程度は書類選考に進み、そのうち1件が面接にたどり着ける、というイメージです。

書類提出から面接にすすむためのポイントは、やはり「職務経歴書」にあるのではないでしょうか。

前職の結婚式場、レストランの運営会社での取り組み内容や実績を詳細にアピールすることで、サービス業、流通業を中心に面接へ進める率が高くなりました。特に人事労務管理、営業数値管理の実績が評価されたと実感しています。

そして、およそ50社程度の応募を経て、大手レストランの営業職に採用されました。

エージェント経由では案件は見つからなかったのですね。(エージェント利用時の)当時はどのような条件で探されていたのでしょうか?

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エージェントに登録をした際の条件は大きく3点でした。

①年収の維持

②経験職種

③管理職での採用

前職で管理職であったために、年収もそれなりの額があり、また、51歳の転職時点では「課長」といった肩書へのこだわりが自分自身にあったのだと思います。

また経験職種では流通関係ではなく、サービス業関連でしかも店舗現場ではなく、本部スタッフを希望しました。

エージェントから案件の紹介をいただけなかったのは、自分自身で可能性を狭めていたのが原因ではないかと思われます。

ご自身で職務経歴書のアピールポイントを考えられたようですが、振り返って誰かに相談した方が良いと思われますか?

職務経歴書の作成に関しては、専門家の適切なアドバイスが重要だと思います。

私自身作成した職務経歴書も、当初は経験した仕事を順を追って紹介するような内容にとどまっていました。

51歳の転職で採用をなかなか獲得できず、重要なのは経歴の紹介ではなく実績とスキルのアピールであると気付くまで相当の時間がかかりました。

エージェントでは履歴書や職務経歴書の作成のアドバイスなどもしていただけるようなので、応募した当初から相談すればよかったと後悔しております。

58歳での転職活動はどのようにされてましたか?

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58歳の転職は新型コロナの影響による勤務していたレストランの廃業が理由でした。廃業による整理解雇でしたので、即無職になりました。

コロナ対策の特別措置で失業給付金等はしっかりと支給されましたが、ハローワークへの登録と求職活動が条件になります。

そのため、58歳の求人活動はハローワークの求人と自らの活動の2本立てです。

しかし、ハローワークで58歳の年齢で探せる職業は、パート・アルバイトを除くと、タクシー運転手、警備、清掃等の職種が多く、現業からの継続や年収の維持はとてもハードルが高い希望でした。

一方で、インターネット系の転職サイトは前回の転職時よりもかなり充実し、ミドルシニア層向けの求人サイトも開設されていました。

しかし、求人の状況はほぼ同様、正社員あるいは契約社員としての正規雇用を希望していたので応募できる求人も限られている状況でした。

業種の第一希望はサービス、飲食でしたが、正規雇用での就職はかなりハードルが高く、そこで目を付けたのが、接客サービスの経験が活かせて長期的な雇用が望める、マンション管理業でした。

しかしマンション管理員の多くは短時間勤務のパート・アルバイト雇用が多く、正規雇用には結びつきません。

そこで、まずはミドル層以上の求人に特化した「マイナビミドルシニア」からアルバイト採用でマンション管理員に就職し、その後、管理業務主任者の資格を取得して現在の設備管理会社に正規雇用で就職を果たしました。

アルバイトから正社員という道もあるのですね。面接時に「資格を取ったら正社員に登用してもらう」という条件を交渉されたのでしょうか

58歳でマンション管理員のアルバイトを始めた際には、資格獲得による正社員登用の条件提示はありませんでした。

また、会社から資格取得を推奨されていたわけでもありません。

ハローワークでの面談の中から管理業務主任者の資格取得に可能性があると考えて、関連したアルバイトを選択していました。

資格取得をした際に会社側に報告したところ、正規雇用のお誘いが頂けたのは幸運であったと感じています。

どのような点で58歳での正社員での転職はハードルが高いと感じましたか?

どのような点で58歳での正社員での転職はハードルが高いと感じましたか?のイメージ

58歳の転職の際にも複数の会社で面接を受けましたが、その際に必ず聞かれる質問が2つあります。

「上司が年下でも抵抗はありませんか?」

「パソコンは使えますか?」

前職においても上司は親会社から配属された20歳以上年下でした。また商品管理や人員管理に携わっていたのでPCスキルは高いほうだと自認していましたが、いずれも人事担当者はとても気になるようで、この2点をまずはクリアしなければなりません。

さらにほとんどの会社が60歳定年なので、正規雇用での採用はかなりハードルが高いと感じました。

実際20歳以上歳が離れていると価値観も異なり、ご自分の方が経験もスキルもありそうですが、年下を上司として見ることができたのでしょうか?

年下の上司という問題は50歳を過ぎると、必ずといっていいほど直面します。

しかし、まったく何も気にせずに上司・部下として付き合えるかといえば、現実的には難しい問題です。

私の場合は年齢が下の上司はクライアントのお客様と思うようにしていました。

営業現場では、若いお客様に小言を言われる場面も少なくはありません。しかし、その場合もお客様としてうまくお付き合いをすることができます。

「上司が年下でも抵抗はありませんか?」の質問があった場合には、そのように割り切って関係性を作れますと正直に返答をしています。

58歳での正社員での転職を成功させるために、何か対策をとったのでしょうか?

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58歳の正社員での採用を臨む場合には、そもそも職種がかなり限られてきます。

それでも正規雇用での就職を強く希望していたので、まずは、自分自身に武器を身に着けることを考えました。

具体的には資格の取得です。

これまでのキャリアで少なからず経験してきたのが、接客サービス業務とレストラン、会館の施設管理業務でした。

この2点を活かせる資格として、マンション管理者を対象にした「管理業務主任者」を受験し、資格が取得できたのが成功の要因に間違いありません。

アルバイトでのマンション管理員の経験と取得した資格のおかげで、大規模マンションの管理事務所責任者としての正規雇用が実現しました。

40代までの転職活動と比較して、50代での転職活動をどう感じますか?

40代までの転職活動と比較して、50代での転職活動をどう感じますか?のイメージ

40代の転職活動では、まず募集可能な案件が豊富にあること、また、前職の収入の維持が十分望めるのではないでしょうか。

職務経歴書さえしっかりと作成できれば、少なくとも書類選考を通過する可能性はとても高かったという実感があります。

しかし50代になると、この転職事情が正反対に逆転します。

求人案件の応募資格に年齢制限を設定している会社は多くはないのですが、やはり、50代での応募は書類選考までもたどり着けない場合が多くなってきます。

また、転職の際の収入の維持も50代ではかなりハードルが高くなります。

特別なスキルや実績がなければ、管理職としての採用も難しく、転職による年収ダウンも覚悟しなければならないでしょう。

転職活動を振り返って、50代の転職が難しい理由は何だと思いますか?

50代の転職が難しい理由は求職している自分自身と、求人している企業側との条件の相違ではないでしょうか。

50代になると家族も多くなり自宅などの生活に必要なお金も必要なので、どうしても現状維持に近い年収を希望してしまいます。

さらに、全く違う業種にチャレンジするのも厳しくなってくるでしょう。

対して企業側からは50代の求職者には確実な実績とスキルを求められます。ましてや、年収維持となると、ある程度の位置付けの管理職としての転職という事になります。

逆に言えば、実績と経験、スキルが認められれば50代であっても転職は可能です。

最終的に転職できた理由は何だと思いますか?

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最終的に転職できた理由は、51歳の転職では職務経歴のアピール、58歳の転職では資格の取得です。

51歳の転職時には前職、前々職での仕事内容と実績、対応可能な職務内容をできるだけ詳細に説明できる資料を作成し面接時に持ち込んでアピールをしました。

58歳の転職時では資格取得後は比較的スムーズに転職に成功しています。

振り返って50代が転職活動をする場合、どのような方法で進めるべきだと考えましたか?

50代の転職は、さらに50代前半と後半で事情がかなり違います。

50代前半であれば、実績とスキルがあり年収をある程度割り切れば転職は十分に可能です。

しかし50代後半になると求人案件もかなり絞られ、正規雇用を望むのはかなり厳しい状況になります。

50代後半でもしっかりとした職業に転職するためには、やはり資格などの目に見えるアピールポイントが欠かせません。

50代で転職する場合には、まずは自分自身の棚卸しを客観的におこなうこと。

これまでの実績や対応できる職務内容、保有資格やPCスキルなどをきちんと整理したうえで、年収面で折り合える最低額を事前に設定して望むこと、そして、何よりも粘り強く活動を続けることが必要です。